徳之島地区 再接近〝直撃コース〟警戒

台風6号の影響で通行止めが続く県道「秋利神架橋」区間=5日夕、天城町瀬滝側

 

 

天城町避難所の一つ、町防災センターは簡易ベッド約100床が対応可能となっている(円内は無料提供の非常食)

 

 

3町の56世帯78人が避難所に
路線バスも全面運休

 

 【徳之島】大型で強い台風6号の再接近、中心付近の通過が予想される徳之島地区は5日、3町それぞれ警戒レベルを避難指示に引き上げて発令した。3町が設置した避難所には同日午後5時現在で計56世帯、78人が避難した。県道の三つの長大橋区間が通行止めを継続し、定期路線バスも全て運休した。直撃コースをうかがう台風に警戒を強めている。

 台風6号の再接近で、徳之島町は警戒レベルを高齢者等避難から全世帯の避難指示に引き上げた。天城町も高潮被害などが懸念される海岸部の集落、伊仙町も一部集落に避難指示を発令した。各町は、暴風や局地的な激しい大雨も予想されるとして、不要不急の外出も控えて安全を確保するよう呼び掛けている。

 避難所は、徳之島町が5日午前8時から町生涯学習センター(亀津)や町地域福祉センター(同)をはじめ各集落の自治公民館など計10か所を設置。29世帯、39人が避難した。天城町は町防災センター(天城)や各自治公民館など6か所を設置し、13世帯・20人が避難。伊仙町は徳之島交流ひろば・ほーらい館(伊仙)をはじめ東・西公民館の3か所に設置して14世帯、19人が避難中という。

 天城町防災センターに避難した近くの農業富友重さん(66)は「今回は影響が長期化する。再接近して台風の中心が直撃すると、吹き返しの突風を含め3パターンの風が吹く。大雨被害も含めどんな被害がでるか分からず怖い」と話した。

 同町内の「秋利神大橋」「天城大橋」(通称・秋利神架橋)、伊仙町の「鹿浦大橋」の三つの長大橋区間も強風のため通行止めを継続中。県側はう回路の利用など理解を求めている。徳之島総合陸運は5、6日の2日間、島内路線バスの全面運休を発表している。