各地で旧盆入り

ちょうちんで先祖に帰り道を示しながら歩く墓参者(28日午前9時半頃、奄美市・永田墓地)

花やちょうちん携え先祖迎える

 旧暦7月13日にあたる28日は旧盆の迎えの日。奄美市各地の墓地でも、朝から花やちょうちんを手にした墓参者が訪れ、先祖や故人の霊を迎えた。

 市営・民営合わせて4000基ある奄美市名瀬の永田墓地でも、早朝から夫婦や親子連れなどが次々と訪れた。墓標を丁寧に洗い清めると、手を合わせ先祖に語り掛ける姿が見られた。

 17年前に亡くなった父親の霊を迎えた前川晴紀さん(57)、いづみさん(55)夫妻は、「例年は昼から夕方にかけきている。怒られないように、今年は早く迎えた。すっきりしている」と話した。墓の掃除は前日に済ませており、御影石の墓標についたコケなどを掃除するのに約2時間かかったという。

 この日は降雨も予想されたが、雨に濡れても大丈夫だというちょうちんや電気式のろうそくを持ってきたという70代の女性も見られた。

 同市はこの日、混雑が予想される午後3時から7時まで交通規制を行った。旧盆送りとなる30日も同時刻の規制が行われる。