与論町長選告示

ガンバローで気勢を上げる田畑氏陣営出陣式(写真上)、髙田氏陣営の出陣式で気勢を上げる支持者ら

新人同士の一騎打ち
子育て支援や港湾整備など争点

 【沖永良部】任期満了に伴う与論町長選挙が29日告示された。いずれも無所属新人で飲食店経営の田畑克夫氏(64)と前町議会議長の髙田豊繁氏(71)=届け出順=の2人が立候補した。子育て支援や港湾整備、物価高騰対策、観光振興策などを争点に5日間の選挙戦がスタートした。投開票は9月3日。

 5月に立候補を表明した田畑氏は「子育て世代に重点を置いた政策をやっていきたい」と主張。高校の存続や観光における宿泊施設の減少などを課題に挙げ「マンパワーが足りない。人口が減ると、町が成り立たなくなる」と訴える。分かりやすい政治や時代に適した仕組みつくりを公約に掲げる。

 6月に3期11年務めた議員を辞職した髙田氏は「町職員、議員時代に成しえなかった行政の課題を、スピード感を持って実現する」と述べ、出馬表明。現町政を引き継ぎ「住み続けたい町」を目指すと意気込む。持続的な環境計画や子育て支援、港湾整備、水道水の硬度軽減化などを主な政策に挙げる。

 コロナ禍を支えた現職に代わる大事な選挙。両候補ともに、町の課題を知り尽くし、知名度も十分。それぞれの課題に対するアプローチの違いや独自の政策が出てくるか注目されそう。

 4年前の前回は無投票、前々回2015年の投票率は88・55%だった。

 期日前投票は30日から4日間、町役場1階多目的ホールで午前8時半から午後8時まで。投票は9月3日午前7時から午後6時まで町内3会場であり、役場議場で即日開票される。

 28日現在の選挙人名簿登録者数は4222人(男2057人、女2165人)。