日本ジオパーク認定推進へ

喜界島ジオパーク(構想)ロゴマークを披露する隈崎町長(左)と外内副会長(提供写真)

喜界町がロゴマーク披露
鹿児島市の平山さんデザイン

 日本ジオパーク認定を目指し、島内外に認知度向上や機運醸成を図るため、喜界島ジオパーク推進協議会(会長・隈崎悦男町長)が公募していた「喜界島ジオパーク(構想)ロゴマーク」のお披露目式がこのほど、同町役場であった。ロゴマークは、全国87点の応募の中から鹿児島市の平山陽一さんの作品が選ばれた。関係者らは取り組み推進を象徴するマークの決定を喜び、認定実現へ決意を新たにした。

 採用作品は、太陽の光を浴びて育つサンゴが、産卵を通して新しい命をつなぐ様子をモチーフに図案化。ブルーのラインは島の地形を象徴する5段丘を表現し、世界屈指の隆起速度を誇る力強い成り立ちをデザインした。

 お披露目式には、外内淳副会長や関係者、役場職員ら約20人が出席。隈崎町長があいさつし「協議会独自の活動も先月から始まっている。認定された際には〝構想〟の文字は消える。その文字が来年には消えるように一丸となって活動を進めたい」と早期認定に力を込めた。ロゴマーク制作者の平山さんは「非常にうれしく驚いている。認定を目指してロゴマークが喜界島の情報発信やPRなどに幅広く活用されることを願っている」とコメントを発表した。

 ジオパークは、地質・地形から地球の成り立ちや特徴が分かる場所や景観を保護しながら、人間の暮らしとの共存を図り、未来の学びにつなげる地域。国内では5月24日現在、日本ジオパークに46地域、世界ジオパークに10地域が認定を受けている。

 同町では、2018年6月に基本構想検討委員会を立ち上げ、23年6月には同協議会が発足。24年4月に申請を予定しており、早ければ同年秋頃には認定される。