田皆小児童が大道芸に挑戦

南京玉すだれを披露した児童ら(11日、知名町の田皆中学校やぐにゃホール)

寄席鑑賞会 南京玉すだれ披露

 【沖永良部】文化庁の2023年度文化芸術による子どもの育成事業寄席鑑賞会「たんにゃ寄席」が11日、知名町立田皆中学校やぐにゃホールであった。落語家の桂治門さんや笑福亭智丸さん、マジシャンの松旭斎天蝶さんの3人が出演。田皆小の児童による南京玉すだれやアイウエオ作文の披露もあり、会場は笑いで包まれた。

 田皆小、同中の児童生徒と保護者ら約100人が鑑賞。児童がたたく一番太鼓で開演した。

 上方落語を披露した治門さんは、軽妙な語り口と手拭いなどを使ったしぐさで笑いを取り、天蝶さんは空き箱から次々とスカーフが出てくる手品を見せ、子どもたちを驚かせた。

 日本の大道芸の一つ南京玉すだれに挑戦した児童10人は、独特の口上に合わせてお店の看板や神社の鳥居、地元の観光スポット「昇竜洞」などを表現。最後はしだれ柳で観客を沸かせた。

 アイウエオ作文に挑んだ児童らは、「えらぶゆり」をお題に島の魅力をPR。また、「あおいうみ」の5文字を頭文字に親から言われる小言をユーモアを交えて発表した。

 南京玉すだれを披露した田皆小6年の春日絢凛さん(12)は「口上も自分たちで考えて舞台に上がった。不安だったがうまくできて良かった。寄席を生で見るのは初めてで、迫力もあったし面白かった」と笑顔で話した。