ヘルシアアイランドミーティング開催

島民の健康増進へ意見を交わしたヘルシアアイランドミーティングの参加者ら(和泊町)

観光とフィットネスの連携 高齢者の健康増進へ
沖永良部2町と全国展開企業

 【沖永良部】フィットネスジムを全国展開する(株)Fast Fitness Japan(山部清明代表取締役社長)と沖永良部2町は13日、和泊町役場町長室でヘルシアアイランドミーティングを開催した。和泊、知名両町長や同社の代表者ら8人が参加。町内のジムを活用した観光とフィットネスの連携事業や高齢者の健康増進について意見を交わした。

 同社は、24時間年中無休のフィットネスジム「エニタイムフィットネス」を全国で展開。さらに、日本のフィットネス参加率を上げようと、店舗リニューアル時に発生する入替マシンを自治体などに寄付する「マシンリサイクルプロジェクト」を実施している。このプロジェクトを活用し、知名町は2019年、和泊町は23年に同社からトレーニングマシンを譲り受けた。

 今回、3者間の連携強化や島民の運動機会の創出などを目的に、これまでの取り組みを発展させた「ヘルシアアイランドプロジェクト」を進めていくことになった。

 ミーティングには、同社のマシンを導入した知名町の沖永良部スポーツクラブELOVEの前田純也理事長と、和泊町の海洋療法施設タラソおきのえらぶの池田哲雄総支配人も参加。マシンの利用状況について前田理事長は「高齢者が気軽に運動することができ、世代を超えたコミュニケーションも生まれている」、池田総支配人は「若い世代が多く利用し、人気のマシンも出てきた。営業日のうち週3日は施設のオープン時間を早め、子育て中の保護者らもマシンを利用しやすいようにした」などと報告した。

 今後の取り組みとして、エニタイムフィットネスの会員が島内のジム施設を利用できるようにする観光とフィットネスの連携事業や島内スポーツイベントへの協力、高齢者や高校生のジム利用促進などについて意見交換した。

 山部社長は「両町の施設を見て回り、マシンの手入れが行き届いていることに驚いたし、両町長からプロジェクトに対する熱い気持ちも聞くことができた。今後も島民の健康増進に向けてできることを考えていきたい」と話した。