徳之島町文化祭

幅広い世代が生涯学習の成果を4年ぶり披露し合った=3日、徳之島町文化会館


ペットボトル・キャップ使った巨大モザイク画も注目を集めた

生涯学習の成果発表
キャップ・モザイク画大作も

 【徳之島】奄美群島日本復帰70周年記念・第44回徳之島町文化祭(町文化協会主催)は3日、「燃えよ 文化の祭典」をテーマに町文化会館であった。老若男女の町民たちが舞台部門に25組、展示部門に11組が発表。ペットボトルのプラスチックキャップ1万個以上を組み合わせた巨大モザイク画の労作も注目を集めた。

 同町文化協会(向井久貴会長)は計44団体・4個人(会員数908人)で構成。向井会長は開会あいさつで「コロナ禍での4年ぶりは非常に長かったと思う。4年間の練習の成果、熱い思いを十二分に発揮してほしい」などと激励した。

 舞台発表はシマ唄・三味線「夕凪(なぎ)会」子どもの部の「徳之島一切節」の演奏で開演。朗読サークルやストリートダンス、社交ダンス、日舞、琉舞、混声合唱、伝統芸能など計25団体が出演。ロビーで並行した展示部門では、盆栽や絵画、短歌、手芸、パッチワーク、フラワーアレンジメント、生け花などの力作で楽しませた。

 ロビー壁面には、町社会福祉協議会の地域サロン活動に参加している高齢者や療育施設のちびっ子たちが「つなげよう 自然豊かな徳之島~これからもずっと~」をテーマに制作したペットボトルキャップ・モザイク画(縦3㍍×横3・6㍍)の労作も登場した。

 原画は同社協の見守り活動「子ども食堂・子ども宅食」利用者が作成し、下絵は上花徳の長谷部雄一さんが協力。キャップは、井之川中など島内の学校や地域がコロナ禍の中で約2年間かけて収集した。根気よく色分けして約1万700個を貼り付けて完成させたという。参観者たちは「キャップの色をそろえるだけでも大変なのに」と驚嘆していた。