和泊町総合褒賞授与式・文化と福祉の祭典

7人を表彰した総合褒賞授与式(和泊町のあかね文化ホール)


中学生2人が主張を述べた文化と福祉の祭典(和泊町あかね文化ホール)

町発展に尽力、7人表彰
中学生が主張 「相手のことを理解して」

 【沖永良部】奄美群島日本復帰70周年記念第26回和泊町総合褒賞授与式と2023年度文化と福祉の祭典が3日、同町のあかね文化ホールであった。教育文化や社会福祉など町発展に貢献した7人に前登志朗町長が褒賞を授与。文化と福祉の祭典では、中学生2人が日常生活や世界の状況から感じたことを発表した。

 褒賞授与式は、町のさらなる発展と振興を目的に毎年行われている。今回、地方自治部門1人、教育文化部門5人、産業経済部門1人が選ばれた。

 前町長は「各分野で町民を導いてくれた。これからも町の発展、地域の活性化のために努めてほしい」と祝辞を述べた。

 続いて文化と福祉の祭典を開催し、生涯学習や地域福祉に尽力した7人を表彰。8020運動の達成者2人と、9月開催の県老人クラブ連合会「ゆめ・ときめき・鹿児島ねんりん大会」で功労表彰と優良団体表彰を受賞した3個人1団体に賞状が伝達された。

 「わたしの主張」で登壇した和泊中1年の大津志織さんは、身の回りにある点字や障がい者への差別について調べたことで「相手のことを理解しようとする気持ちが大切だと思う。障がいがある人や自分と違う人を特別な目で見ず、協力しながら一緒に楽しく過ごしていきたい」と発表した。

 世界の医療格差について考えた城ケ丘中2年の皆村優衣さんは、格差をなくすために募金やSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいるとし、「世界の現状に目を向け、自分たちの当たり前がどんなに幸せなことか、その幸せを一人でも多くの人に感じてもらうために自分に何ができるか考えてほしい」と呼び掛けた。

 また、沖永良部徳洲会病院の川間公雄医師が「健康寿命を延ばすには整形外科の立場から」と題して講演。 舞台発表もあり、町内の13団体が民謡や伝統芸能を披露して来場者を楽しませた。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 【総合褒賞】▽地方自治 上山富秀(出花)▽教育文化 村山兼(手々知名)、伊地知道夫(喜美留)、町田康子(手々知名)、朝戸弘文(後蘭)、川邉裕子(手々知名)▽産業経済 菅村晃仁(上手々知名)

 【文化と福祉の祭典】▽生涯学習の町づくり部門 逆瀬川逸子(上手々知名)▽福祉部門 徳永千恵子(皆川)、皆吉つるよ(故人・皆川)、武宮芳枝(内城)▽食生活改善部門 前田紀代子(和泊)、伊地知恵子(喜美留)、山下純子(出花)

 【表彰伝達】▽8020運動 岸田源清、栄安勝▽県老人クラブ連合会「ゆめ・ときめき・鹿児島ねんりん大会」功労表彰 栄富弘、川間良雄、伊地知道夫▽同大会優良団体表彰 和泊町長寿クラブ連合会