大島地区消防本部 中心商店街で特別査察

各店舗を巡回し点検を行う大島地区消防組合消防本部の職員

年末商戦前に〝火の用心〟

大島地区消防組合消防本部は20日、奄美市名瀬の中心商店街で年末特別査察を実施した。多くの来客が見込まれる年末年始の商戦に向け、アーケード内の店舗で消防設備の点検や維持管理の状況などを確認し、火災予防への意識を高めた。

火災予防強化月間(20日~1月10日)の一環で、防火徹底に向けた啓発が目的。クリスマスや正月などの買い物客や商品搬入で混雑する時期を前に、毎年実施している。

この日は、予防課査察係を主体に5班13人が査察。スーパーや飲食店などを職員が見て回った。

査察では、店主や責任者が立ち会い、避難経路は確保されているのか、消火器の期限は過ぎていないか、警報機は機能しているのかなど7項目をチェックした。誘導灯や障害物なども点検。放火対象になりやすいごみの扱いにも注意を呼び掛けた。

安原孝消防司令補は「寒くなると暖を取る機会が増えることに加え、年末年始はコロナ禍明けに伴う街のにぎわいも予想される。火の取り扱いに気を付け、火の用心を心掛けてほしい」と話した。

同消防本部によると今年11月末現在の管内の火災件数は39件。2022年の9件を大きく上回っている。