田代優晟(朝日中卒)独立リーグへ

色紙に夢を込め会見で決意を語る田代((c)TOCHIGI GOLDEN BRAVES)

会見に臨む栃木ゴールデンブレーブスの新入団選手たち((c)TOCHIGI GOLDEN BRAVES)

栃木GBが入団会見 夢のNBP選手へ一歩
快足生かし「攻守に活躍を」 兄・優翔も所属

 野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)は21日、栃木県の小山ベースボールビレッジで新人10選手の入団会見を行い、朝日中卒の田代優晟内外野手(21)=175㌢、74㌔、右投げ左打ち=らが意気込みを語った。田代は8月に入団した兄の優翔捕手(22)に続き、同じチームで競う。「一日も早くチームになじみ、日本一目指して頑張りたい」と決意を述べた。背番号は「0」。

 田代は奄美市名瀬出身。朝日中学校卒業後は鹿児島城西高校を経て、長野県の千曲川硬式野球クラブに入団。今年8月に日本経済大学在学中の兄が練習生として所属するGBのプロテストに合格し、選手契約を結んだ。

 スーツ姿で挑んだ会見には寺内崇幸監督が同席し、新選手10人が並んだ。田代は色紙に「NBP(日本野球機構)入り」と夢を綴り、「兄と一緒にNBP選手を目指したい」と力強く意気込みを語った。

 野球の世界には、小学校1年生で飛び込んだ。50㍍5秒9の快足を武器に、甲子園では右翼を守った。朝日野球スポーツ少年団、城西高校を共に歩んだ優翔は「自分と違いスピード能力の高い選手」と弟を評価。「互いに言い合える選手がチームにいることは(他選手と比べ)強みになる。共に競い合いたい」と歓迎した。

 チームの印象について田代は「川﨑宗則内野手など個性的な選手が多く、面白い野球ができる」と期待する。目標には同チームから中日ドラゴンズに入団した尾田剛樹選手を掲げ、「まずは尾田選手を超えること。走力を生かして攻守に活躍できる選手になりたい」と力を込めた。

 チームは3月にキャンプイン、4月に開幕を迎える。田代は「奄美で支えてくれた人への感謝を忘れず、プレーで恩返しがしたい。(時には)島から足を運び兄弟を奮い立たせてほしい」と呼び掛ける。

 チームは、栃木県民球団が運営。2016年に正式加盟が承認され、17年に開幕。23年シーズンは31勝32敗2分けで南地区2位の成績だった。