九電竜郷発電所を視察

竜郷発電所の視察を行った県議会産業経済委員会の委員(10日)

県議会産経委
「災害対応にも理解深める」

県議会産業経済委員会(郷原拓男委員長、委員10人)は10~12日までの日程で、奄美大島と与論町の水産・農政関係施設など9か所を行政視察する。10日は関係者を含む約20人が龍郷町の九州電力送配電㈱竜郷発電所(川崎隆二所長)を訪れ、奄美地区のエネルギー供給の現状について説明を受け、意見交換した。郷原委員長は、「奄美経済・観光の発展にはエネルギーの安定供給が欠かせない。再生可能エネルギーとのバランスをとった供給を図ってほしい」と期待を述べた。 

同社鹿児島支社の黒木光広・内燃力部長、川崎所長らは、奄美大島の内燃力発電の現状について、▽竜郷・名瀬発電所で供給量の約80%を占める▽燃料(重油)の貯蔵量は3300㌔㍑(夏場の電力消費量換算で約60日分)▽4000時間ごとの保守点検、3万時間ごとのメンテナンスを実施―などと説明。

一部設備は設置後40年が経過しているが、耐用50年の設計のため、建て替えなどの計画はないとした。 台風など災害時の対応についても、県本土からの応援を要請することなく対応できる体制にあると説明した。

機関室などの視察も行われ、委員らはメンテナンスの方法などについて、熱心に質問していた。大気汚染対策については、「セラミックフィルタ―集塵機」を使って除去していると説明された。

前野義春副委員長は、「貴重な視察となった。自然災害発生時の送電網のリスクについても理解が深まった」と話した。

川崎所長は、「騒音、排煙については地域の理解が必要。今後も環境に影響を与えないよう安全運転に努める」と話した。

午後には、瀬戸内町の近畿大学水産研究所奄美実験場を訪れ、クロマグロ養殖研究の現場を調査。11日は与論町に移動、海岸保全施設整備事業ハキビナ地区などを視察する。