世界王座獲得し沖永良部来島

来島した女子プロボクサーの吉田実代選手(前列左から2人目)=和泊町、沖永良部空港=

女子プロボクサー、吉田実代選手
「島民のおかげで頑張れる」

【沖永良部】沖永良部2世の女子プロボクサー、吉田実代選手(35)が10日、沖永良部島に来島した。空港に到着した吉田選手は、出迎えた島民らに昨年12月にIBF女子世界バンタム級王座を獲得したことを報告。「世界チャンピオンとして島に戻ることができてうれしい。島民が応援してくれるおかげ」と話した。

吉田選手は鹿児島市出身で父親が知名町出身。昨年12月から米ニューヨークを拠点に活動している。

2019年にWBO女子世界スーパーフライ級王座を獲得。昨年12月に米サンフランシスコで開催されたタイトルマッチで、エバニー・ブリッジス選手(オーストラリア)に3―0の判定勝ちを収め世界2階級制覇を達成した。

今回、タイトル獲得の報告を島民にしたいと、1泊2日の日程で急きょ来島した。

同日、空港では後援会関係者らが「新チャンピオン 誕生おめでとう」と書かれた横断幕を掲げて祝福した。

後援会の松元道芳会長(74)は「新しいチャンピオンベルトを島に持ってきてくれた。本当にうれしい。島民総出で応援したい」と激励した。

吉田選手は「島に帰ってくると、みんなが『チャンピオン』と声を掛けてくれるので本当に癒される。今春に防衛戦を予定しているので、しっかりと準備していきたい」と語った。

空港を後にした吉田千選手は、知名町の今井力夫町長と和泊町の前登志朗町長を表敬訪問した。