鹿児島U新体制発表

大島監督(前列中央)が引き続き指揮を執り、9人の新戦力が加入した

まずは「J2定着」
「熾烈な戦い」に挑む

 【鹿児島】サッカーJ2の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)は11日、鹿児島市の西原商会ビルで今季の新体制を発表した。クラブ創設10年目にして5年ぶりとなるJ2に挑む鹿児島Uは「自分たちの底力を信じて、まずはJ2定着」(赤尾公強化部長)を目指して新シーズンに挑む。

 鹿児島Uは昨季、J3で熾烈な昇格争いを繰り広げ、最終節で鳥取と引き分け、3位・富山と勝ち点で並んだが、得失点差で上回り2位で5年ぶりとなるJ2昇格を果たした。

 2度目となるJ2だが5年前は1年で再びJ3に降格した苦い思い出がある。今季20チームで戦うJ2は上位6チームがプレーオフに進んでJ1昇格の可能性があると同時に、下位3チームが降格圏となっており「リーグ自体のレベルも5年前より上がっており、熾烈な戦いになる」(德重剛代表)と気持ちを引き締める。

 昨季途中でヘッドコーチから昇格した大島康明監督が引き続きチームの指揮を執る。チーム最多得点の米澤、端戸、ベテランの藤本、五領、守備の要の岡本ら昨季後半でレギュラーだった選手が残った。これまで構築してきた「攻守にアグレッシブに、自らアクションを起こすサッカー」(大島監督)により磨きをかける。J2で戦えるかどうかは「目の前の練習、試合、ピッチに目を向けて100%注ぎ込む」ことを大島監督はカギに挙げていた。

 新加入選手は9人。J2での経験が豊富な外山(徳島)、井林(清水)、藤村(金沢)らベテランに、大卒ルーキーの井堀(東海学園大)らフレッシュなメンバーも新たに加わり、既存の選手と切磋琢磨しながらチーム力向上を目指す。ユースから昇格した小島凛士郎は最年少の18歳だが「年齢関係なく、レギュラーを目指す」と意気込んでいた。

 チーム練習は12日から始まり、21日から28日まで指宿市でキャンプ。2月3日はジュビロ磐田とプレシーズンマッチを対戦する。

 24シーズン開幕戦は2月23、24、25日のいずれかで、ザスパ群馬とアウエーで対戦。ホーム開幕戦は3月2、3日のいずれかで、徳島ヴォルティスと対戦する。新加入選手の氏名は次の通り。()内はポジション、年齢、前所属チーム。(政純一郎)

外山凌(MF、29歳、徳島)
井林章(DF、33歳、清水)
藤村慶太(MF、30歳、金沢)
井堀二昭(MF、22歳、東海学園大)
田中渉(MF、23歳、山形)
小島凛士郎(MF、18歳、鹿児島U18)
大野哲煥(GK、30歳、岐阜)
西堂久俊(MF、22歳、東京)
ンドカ・チャールズ(FW、25歳、岐阜)