奄美市児童生徒書き初め席書会

奄美書道協会会員の指導を仰ぎながら書き初めに臨む参加者(14日、名瀬小体育館)

伝統行事に取り組む
28日審査、3月入賞作展示

 奄美書道協会(南隆光会長、会員40人)主催、同市教育委員会共催の第43回奄美市児童生徒書き初め席書会が14日、名瀬小学校体育館であった。書道を始めて間もない小学校低学年から中学校3年生まで35人が参加した。学年ごとに与えられた課題の手本に目をやり、約2時間、集中力を切らすことなく書き写した。

 開会にあたり南会長は「書き初めは日本の伝統行事。豊かな心、やさしい心は書いた文字に表れる。力強く書いてほしい」とあいさつ。「書」が無形文化財へ登録される動きがあることなども説明した。

 参加者は、「あまみ」(小1)、「将来の夢」(小6)、「旅立ちの春」(中3)などの課題に取り組んだ。書に向き合う心を表すように全員が正座で半紙に向かった。時折、同会員が筆の使い方や「はらい」「とめ」などを注意し、時には筆を執って見本を示した。

 小宿小2年の川畑樹生君(8)は、約1時間半かけ「たちがみ」を書き上げ提出。「1年前にも別の会で書いた。正式に習ったことがないので、書道はまだ分からない」と戸惑い気味だったが、終了後は中学生たちの筆さばきを熱心に見つめていた。

 参加者が提出した作品は28日、同協会が審査し、入賞者の発表は地元2紙紙上で行う。入賞作は、3月2~3日に午前9時~午後6時、アマホームPLAZA(市民交流センター)2階マチナカギャラリ―で展示する。授賞式は3日午後4時から同所で行う。