初会合を開いた奄美市景観審議会
チェックリスト提出案など承認
委員15人に委嘱状
奄美市景観審議会が発足し、第1回審議会が7日、奄美市役所中会議室で開かれた。委員15人が委嘱状を受け取り、事務局から諮問を受けた案件や届け出状況などについて協議。届け出の際には、チェックリストを合わせて提出する運用方針案などを承認した。
審議会は、奄美市景観づくりの指針となる「市景観計画」の運用開始に伴い設置。事務局は市企画調整課が担当。委員は計画にかかる審議のほか、基準に沿わない建物などの届け出があった場合、その都度審議会を開いて判断していく。
同計画では、建築物、工作物、開発行為などの一定規模を超える建設には、市に届け出ることを定めている。市内を、名瀬市街地の「特別景観区域」とそれらを除く「一般景観区域」の二つのゾーンに区分し、ゾーンごとの規模によって届け出対象となるかどうかを規定。建物についても、高さや意匠、色彩などを規定する景観形成基準に沿うよう求めている。
初会合では、学識経験者や地元関係者らで構成する委員15人に、安田壮平市長が委嘱状を交付した。会長に木方十根氏、副会長に伊集院平應氏を選任した。
審議会では、事務局から事例報告があり、運用方針には、景観形成基準に則った届け出ができているか確認するためのチェックリスト提出を新たに追加するよう事務局から提案があり、承認した。
意見交換では、施設の夜間照明の在り方についても議題に上がり、事務局が持ち帰り検討することとした。報告後は、市から諮問のあった案件を個別に審議した。
事務局によると今年度は同日までに、民間の「届け出」11件、国などの公共機関による「通知」8件があった。