群島認定エコツアーガイド

認定証交付式には8人が出席した(22日、アマホームPLAZA)

新たに15人誕生
現状への苦言も

奄美群島エコツーリズム推進協議会(会長・安田壮平奄美市長)は22日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAで、2023年度「奄美群島認定エコツアーガイド」認定証交付式を行った。新たに15人を認定。新人ガイドたちは、認定の証明となるマグネットシートや写真入りの標章などを受け取り、世界自然遺産の島の観光や歴史・文化の伝承を担う決意を新たにした。

17年に制定された同認定制度は、これまで8回の講習が行われ認定者数は176人。奄美群島への来訪者を対象に、質の高い観光ガイドや奄美群島独自の文化を伝える役割を担っている。今回認定されたのは、研修を終了し試験に合格した15人(奄美大島11人、喜界島、徳之島各1人、与論島2人)。交付式には8人が出席した。

奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の貴島浩介会長は、「認定は自分を研さんするための通過点。自然の中で辞書を手に学び、先輩に教えを請うてほしい」と期待を述べた一方、「過去には満足いく案内ができずクレームとなった例もある」と現状についての苦言も忘れなかった。

台湾からの観光客を対象としたバスガイドをしているという町ゆかりさん(56)は、「感性を育む幼少期の子どもを対象に自然・歴史・文化を伝える活動を考えている」と独自の構想を明かした。

エコツアーガイド歴3年の川畑榮さん(66)は、「ナイトツアーガイドを中心に仕事をしているが、認定を機に活動の幅を広げたい。金作原を案内するには、植物の知識を深めないと。図鑑を持ち今後も研さんを重ねる」と意気込みを口にした。

引き続き、2023年度奄美群島地域通訳案内士スキルアップ研修の修了証交付式もあった。合格者は19人。