笠利町・節田地区 アマンディー市

旬の地場野菜を買い求める客(5日、奄美市笠利町)

「農業の発信の場にも」
地場産野菜に行列

 奄美市笠利町の節田地区村づくり推進委員会(奥輝人会長)主催の「第42回アマンディー市」が5日、同地区にある市ひと・もの交流プラザ(味の郷かさり)であった。島バナナ、パパイア、ムラサキラッキョウ、クワリなど地場産の野菜がずらりと並び、午前9時の開場と同時に持参の袋いっぱいに買い求める客が列をなし、終日にぎわった。

 アマンディー市は同地区で20年以上続く恒例行事。同推進委員会は節田地区の農家8世帯と4区長など約20人で構成され、農業を中心とした地区活性化を担っている。最近は近隣の用安地区や用地区の新規就農者の出店も加わり、活気が出てきているという。

 ダーナ(タケノコ)、クワリ(田芋の茎)、カボチャなどを大量に買い求めた大和村の奥田亜希子さん(49)は「初めて来た。家族に地場の新鮮野菜を食べさせたい。でも料理は母が担当」と笑い、母親の白登志枝さん(72)は「自宅でいため物にして持っていく。孫と一緒に食べたい」と話した。

 奥田さんの娘の大棚小2年・真衣さん(7)と姪の名瀬小5年・夏帆さん(10)は、ケーキやマフィンを買い求めていた。

 ステージもあり、節田小学校の児童10人による「節田アマンディー太鼓」、楠田莉子さんのシマ唄など地元のアーティストが次々と登場し会場を盛り上げた。

 実行委員長の栄友一さん(65)は「テーマは、出会い、ふれあい、遊び、発見。新規出店者も増え徐々に盛り上がりを見せてきた。農業の発信の場にもなっている」と手応えを話した。