GW最終日、帰省客らピーク

帰省客や観光客、見送りに来た人らで混雑する奄美空港

空港混雑、下りほぼ満席
連休満喫も、事業者ら「夏に期待」

 ゴールデンウィーク(GW)最終日となった6日、奄美市笠利町の奄美空港ではUターンラッシュがピークを迎えた。搭乗口ロビーでは、連休を奄美で過ごした帰省客や観光客、見送りに来た人らで混雑。「さよなら」「また来てね」と別れを惜しむ姿が見られた。

 日本航空(JAL)奄美営業所によると、6日は東京、大阪、福岡便などが満席。鹿児島や奄美群島内の路線もほとんどの席が埋まった。同社では5日頃から奄美を出る下り便がピークを迎えた。スカイマークでも若干の空席はあるものの、ほぼ満席で推移した。

 3泊4日の日程で里帰りした知名小4年の深田悠太くん(9)は「クレーンゲームが楽しかった。ホテルでおいしいものをいっぱい食べた」と満足そうだった。宮崎県の専門学校に通う深瑛里さん(18)は「友達が帰ってなかったのでいとこの家を回ってゆっくりした。(充電完了に)医学療法士目指して頑張りたい」と笑顔だった。

 大阪市から家族3人で来たIT会社に勤める38歳男性は「天気が悪く、子どもが小さいのでほとんどホテルの近くで過ごした。海で泳ぎたかったけど、また次に楽しみにしたい」と話した。

 空港周辺にあるレンターカー事業者は、期間中の稼働率について「まったくだめ」と肩を落とし、「ピーチの減便が大きい」と理由を分析した。また、併設する駐車場の利用も少なく「島から出る人もかなり少なかった。離島割引を知らない島民も多いはず。(利用できる制度を)もっとPRし、島の活性化に役立ててほしい」と訴えていた。

 近くで飲食店を営むという50代女性は「思っていたほどの客足ではなかった。天候が悪かったからか、飛び石連休だったのかはわからない。宿泊施設も空きがあったと聞いている。夏のシーズンに取り戻せればよいのだが」と期待を込めた。