海上自衛隊水中処分母船 喜界島で一般公開

水中処分母船の操舵室でにぎやかに見学する親子たち

装備や仕事に興味津々

海上自衛隊の水中処分母船6号(YDT―06)の一般公開が12日、喜界町の湾港岸壁であった。海中の機雷や不発弾などの危険物を探知し、処分や水中機材の調査などをする水中処分員を支援する艦船で、親子ら517人が見学に訪れ、にぎわった。

同母船6号(全長46㍍、排水量300㌧)はうるま市の沖縄基地隊所属の艦船として2003年に就役。一般公開は海上自衛隊の仕事を知ってもらおうと艦船側から打診があり、自衛隊鹿児島地方協力本部奄美大島駐在員事務所が協力したもので、午前、午後の2部制で公開した。

艦内では、装備機材を担当隊員が紹介し、活動の様子もパネルで展示。親子らは操舵(そうだ)室などを見学し、双眼鏡を使って外の景色を眺めたり、ハンドルを握ったりして普段は入れない船内を探検した。

同事務所の担当者は「喜界島では久しぶりの公開で、大勢の人が喜ぶ姿を見られてよかった」と述べ、「海上自衛隊を身近に認識してもらうことで一人でも多くの子どもたちが憧れを持ってくれれば」と話した。

前日の11日には、島内高校の生徒や教職員、教育関係者ら9人を招いた特別公開も行った。