5年ぶりに中小企業大学講座

5年ぶりに開催された中小企業大学講座(2日、和泊町)

 

 

基調講演した㈱ジェイエスティの西智彦社長(2日、和泊町)

 

 

 

250人参加「奄美群島を特別な存在へ」
和泊町

 

 

 【沖永良部】奄美大島地区商工会中小企業大学講座(県商工会連合会主催)が2日、和泊町あかね文化ホールであった。大島郡内の商工会の会員ら250人ほどが参加。基調講演した同町出身で海外専門旅行会社「㈱ジェイエスティ」(愛知県名古屋市)の西智彦代表取締役社長は「第1次産業とテクノロジーの組み合わせで、奄美群島の島々は日本において特別な存在になれる」と呼び掛けた。

 講座は、中小企業の育成発展が目的。新型コロナウイルス感染症の影響などにより5年ぶりに開催された。

 県商工会連合会の森義久会長は「この機会を生かして自己啓発に努め、交流を深めることは世界自然遺産登録の追い風を受ける奄美大島地域の活性化への原動力になる」とあいさつした。

 「災難は天からの贈り物」と題して基調講演した西社長は、コロナ禍の状況で取り組んだ動画投稿サイトを活用した旅行商品のPRについて触れ「コロナで売るものがなく、お客もいなかったので、未来の顧客をつくることに力を入れた。スタッフ全員が動画を制作できるようになった」と述べた。さらに、生成AI(人工知能)が登場したことで「誰でも世界を相手に商売ができる時代」とし、「使いこなすことで、ビジネスの土俵に都会と地方の差はなくなる」と語った。