徳之島保健所管内 給食施設連協総会・研修会

「麹」を使うメリットを説明した新納笑子さん(8日、知名町)

「麹」で健康に
「予防に力を入れるべき」

 【沖永良部】徳之島保健所管内給食施設連絡協議会の2024年度総会・研修会が8日、知名町役場会議室であった。研修会では、発酵ちゅらLabo代表の新納笑子さんが「お薬に頼らない麹(こうじ)life」をテーマに講話。麹を使うメリットを説明した新納さんは「医療機関が限られている離島においては、病気にならないための予防に力を入れるべきではないか」と呼び掛けた。

 給食施設や高齢者施設の職員ら約40人が参加。同協議会の児玉純一会長は「抱えている問題などを共有し、それぞれの職場で話し合えるような機会にしていきたい」とあいさつした。

 研修会で講話した新納さんは、麹を使うようになってからの体調の変化として「毎月苦しんでいた生理痛が改善され、偏頭痛や肌荒れも治った」と説明。麹を調味料として使うメリットに▽整腸作用▽疲労回復▽栄養価の向上▽代謝促進―などを挙げ、「日々の食を無理なく変えていくことが、体調を改善するために重要だと実感している」と述べた。

 質疑応答では、参加者から「現在病気を持っている人も改善が見られるのか」「実際に効果を感じられたのはどのくらいか」などの質問のほか、 高齢者施設の職員は「施設で大量に調理した時、衛生管理の面で気を付けことは何か」などの意見も出た。

 総会では、議案6件を承認。今年度は、災害や防災に関する研修会を地区別に開催する予定。

 このほか、「徳之島保健所管内における健康状況と課題について」をテーマにした講話もあり、管内の健康課題について、65歳未満の死亡率が全国の2・7倍高いことや、メタボリックシンドロームの該当者及び予備軍の割合が高いことなどを指摘した。