名瀬徳洲会病院(11日、正午頃)
「発言したことしっかり実行」「離島の医療代え、助かっている」
徳洲会グループの創設者、徳田虎雄氏(享年86歳)の訃報を受けて11日、名瀬徳洲会病院の利用者からは、功績をたたえるとともに、訃報に悲しむ声が聞かれた。龍郷町在住の70代女性は「大ファンで、神奈川県の鎌倉までお見舞いに行った。発言したことをしっかりと実行する人だった。島のために頑張ってくれたことに感謝しかない」と惜しんだ。
奄美市名瀬在住の70代女性は「群島からすごい人が出てよかった。離島の医療を変え、みんな助かっている」。同市笠利町在住の90代男性は「立派な病院を作ってくれて感謝している。亡くなられたのは残念」。龍郷町在住の70代男性は「奄美のために一生懸命頑張り、多くの病院を建てた偉大な人。亡くなられたのは残念」。奄美市名瀬在住の80代自女性は「悲しくて言葉にならない。奄美のために頑張ってくれた素晴らしい人だった」など多くの声が聞かれた。
「正義感つよく偉大な功績残した」
幼なじみの東郷さん(徳之島町亀徳)
徳田虎雄氏と同郷の徳之島町亀徳出身で、幼なじみの同町元役場課長の東郷勇さん(84)=同地在住=は、「難病と闘う中でiPS細胞(新型万能細胞)研究の再生医療、薬の開発が間に合わなかったのが残念でならない」と悔やんだ。
2歳年下の後輩として亀徳小・亀津中時代を通じた思い出は「弱者いじめをしているのを見かけたら、相手が年上で体が大きくても果敢に助けてくれるなど、少年期から正義感が人一倍強かった」
その正義感と情熱をひたすら注いだ医療界では、医師会との軋轢(あつれき)や政治活動の悩みをも抱えつつも「日本や世界の医療改革に偉大な功績を残したと思う。今となっては、ご苦労さまでした、安らかにお眠りください…とご冥福をお祈りします」と語った。