中高生参加、防災キャンプ

協力してテントを張る生徒たち(6日、瀬戸内町の西古見GATE)


土井防災専門監から火起こしのコツを教わる生徒ら(6日、瀬戸内町の西古見GATE)

自然災害対応学ぶ
瀬戸内町 西古見GATE

 瀬戸内町の旧西古見小中学校跡地を活用した町営のキャンプ施設「西古見GATE(ゲート)」で6日、防災キャンプが始まった。町内の中高生4人が参加。自然災害時などの対応について知識と実践を通して理解した。キャンプは7日まで。

 防災キャンプは防災士の資格を持つ林和樹・奄美地区郵便局長会理事が同町役場の土井一馬防災専門監に提案したことがきっかけ。防災拠点の機能を持つ西古見GATEの活用とシマについて学ぼうと同町企画課が主催し、奄美地区郵便局長会(中島秀一会長)も協賛した。今回は「災害が起きたときどうすれよいのか?」をテーマにした。

 生徒たちは古仁屋のきゅら島交流館で大島地区消防組合瀬戸内分署の隊員らから心肺蘇生法と止血法を学び、土井防災専門監から防災についての講話を受けた。

 一行はその後、「避難指示」を受けたという想定で西古見GATEへ移動。西古見砲台跡や電気自動車などを見学し、ドローン(無人航空機)の操縦体験後、力をあわせて4張のテントを約1時間で組み立てた。夕食は自ら火を起こして、持参した米と缶詰を使用したパッククッキング(耐熱性ポリ袋を使用した調理法)と蒸しパンを作り、1日を終えた。

 参加した伊子茂中の計悠聖さん(13)は「心臓マッサージの実技など役に立つことが多かった。テント張りも楽しかった」と語り、土井防災専門監は「より多くの方に協力いただけたことで今回のキャンプにつながった。生徒たちもキャンプ生活を通して夏休みの思い出に加えて、防災について考えてみるきっかけになれば」と語った。