伊仙町では新たな誘殺も
徳之島ミカンコミバエ
県は12日、伊仙町伊仙に設置している調査用トラップ(わな)で、果樹・果菜類の害虫ミカンコミバエが新たに誘殺(雄成虫1匹、11日)されたと発表した。天城町松原及び伊仙町目手久での誘殺確認に伴い実施した寄主果実調査で、幼虫が確認された。
経営技術課によると、定着・蔓延防止へ6日からスタートした航空防除(ヘリコプターによる誘殺板投下)は7日、11日、12日と計4回実施済み。
【徳之島3町の状況】天城町=調査用トラップでの雄成虫の誘殺は5匹。幼虫等確認は今回を含め2例。今回の確認は、調査用として10月29日に採取した周辺の寄主果実(かんきつ類)について切開調査をしたところ、今月6日に幼虫の寄生が確認された▽伊仙町=雄成虫の誘殺は9匹。幼虫確認は今回が初めて(今月6日にグアバの果実で)▽徳之島町=雄成虫の誘殺は27匹。寄主果実で幼虫確認は2例。
【これまでの確認状況】徳之島における今年度の雄成虫誘殺は、今回を含め3町で合計41匹。徳之島における今年度の寄生果の確認は、今回を含め5例。県内における今年度の寄生果の確認は、全て徳之島。
【確認後の対応】今回の確認を受け、国のマニュアルに基づき初動対応を実施。寄主果実の除去は、今回確認された地点から半径1㌔㍍円内の不要な寄主果実について、関係者による除去を行う。半径2㌔㍍円内の不要な寄主果実(グアバ、かんきつ類、トマトなど)については、地域住民へ自主的な除去を要請することから、協力を呼び掛けている。