「心時めくクジラの季節」

サンゴの産卵の写真にくぎ付けになる来場者

奄美空港で30点展示 自然写真家の興さん
2月28日まで

 自然写真家の興克樹(おきかつき)さん(53)の写真展「心時めくクジラの季節」((社)あまみ大島観光物産連盟主催)は2月28日まで、奄美市笠利町の奄美空港1階ロビー情報発信コーナーで開かれている。奄美近海をザトウクジラが来遊する季節に合わせ、2020年から6年連続6回目の開催。興さんは「ザトウクジラの来遊数も増加し、心時めく季節になった。さまざまな生き物たちの命をつなぐ営みを知ってもらい、写真展を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 写真展は、ザトウクジラやマッコウクジラなどのクジラ類のほか、ウミガメやサンゴ、リュウキュウアユの産卵、アマミノクロウサギの授乳やケナガネズミの親子など、野生生物や希少生物の貴重な写真30点を展示し、見学者の目を楽しませている。

 興さんは、名瀬市役所、奄美海洋展示館勤務を経て独立し、ティダ企画㈲代表取締役。奄美海洋生物研究会会長及び奄美クジラ・イルカ協会会長で、サンゴ礁保全やウミガメ類の繁殖生態、クジラ類に関する調査研究に取り組んでいる。

 写真展に来場した、女性(40代)は「神秘的で素晴らしい写真ばかりで、芸術の世界。特にサンゴの産卵写真は絵画と思うほどで、作品を見ることができて良かった」と話した。