ちばりよー沖高卒業生

島外での新生活について語り合った参加者ら(22日、知名町)

語り合い 島立ちの不安、先輩がアドバイス

 【沖永良部】この春、島を離れる沖永良部高校の卒業生を対象にした「ちばりよー 島立ち座談会2025」が22日、知名町余多字公民館であった。卒業したばかりの沖高3年生20人と島の先輩ら35人が参加し、島外での生活の不安や楽しみについて語り合った。

 沖永良部島を盛り上げるために活動する若者団体「シマスキ」が主催。沖永良部島の発展に貢献する人材を育成しようと、2018年から毎年実施している。

 イベントは、埼玉県や福岡県など島外在住の沖永良部出身者らと、メイン会場をリモートでつなぎ行われた。

 意見交換では、卒業生が「上司や先輩とどうやったらうまく付き合えるか」「家賃などの支払いが不安」「バイトは何をしたらいいのか」など、新生活への不安について質問した。

 先輩たちは「居酒屋のバイトでコミュニケーション力がついた」「友達づくりは、自分から積極的に行動するのが大事」などとアドバイスした。

 今春、京都にある海上保安学校へ進学する松村哲平さん(18)は「島を離れる前に、先輩たちと交流する機会があって良かった。頼れる先輩たちがたくさんいると思うと心強い」と話した。

 シマスキ代表の窪田貴史さん(27)は「私自身、島を出てから島への感謝の気持ちが大きくなっていった。全国には沖洲会という組織があるし、島のことを大事に思う先輩たちもいるので、何か困った時には気軽に頼ってきてほしい」と語った。