通学路の歩道整備要望

緑が丘小学校の通学路を視察する三反園訓衆院議員(右から2人目)(24日、奄美市笠利町喜瀬の国道58号)

 

 

三反園衆院議員が視察「予算措置考えたい」
笠利町喜瀬

 

 

 奄美市笠利町の喜瀬1区、同2区、同3区の区長らは24日、緑が丘小学校(同市喜瀬)の通学路となっている国道58号喜瀬地区の道路改良整備を求め、奄美大島入りしていた自民党の三反園訓衆院議員(鹿児島2区)に、児童の安全確保のための歩道整備を要望した。現地を視察した三反園氏は「危険度の高い区間から対処したい。国としても予算措置を考えたい」と応じた。

 同小学校の通学路となっている同地区は、龍郷町側の一屯バス停付近から喜瀬簡易郵便局の区間に歩道が整備されておらず、道幅も狭い。カーブになった箇所も多く、通学時間帯には交通量が増え、徒歩で通学する小学生が安心して通学できる状態ではないという。

 3集落は、2004年から複数回にわたり市へ要望書を提出。市は、国道の管理者となる県へ毎年継続的に要望を重ねてきた。この間、学校側からの要望で赤いポールコーン(車線分離標)が設置された箇所はあるが、歩道の設置には至っていない。

 市の担当者らの案内で現地を視察した三反園氏は「歩道整備には、用地買収にどの程度の費用を要するかの問題がある。また、時間もかかるだろう。危険度の高い場所を応急的に処置していきたい。県と交渉し、国にも予算措置を要請したい」などと話した。合流した県の担当者とも、今後の対応について意見を交わした。

 喜瀬1区の野崎賢三区長(70)、同2区の和田明区長(73)、同3区の中馬恵雄区長(71)は「通学時間帯には、名瀬市街へ向かう通勤車で通行量が増え、荷物を運搬する大型車も行き交う。応急措置を講じると約束してくれたことで一安心だが、子どもの安全のためには歩道整備を急いでほしい」と切実に訴えた。