市明推協、奄美高で選挙講座

選挙講座で模擬投票を体験する奄美高の生徒たち

「選挙権、無駄にしない」
高校生が模擬投票体験責任と自覚新た

奄美市名瀬の奄美高校(満丸浩校長)で14日、模擬投票など体験する選挙講座が開かれた。全校生徒約520人が同市明推協(屋宮重蔵会長)の会員らの指導のもと、選挙へ参加することの意義や投票の仕組みを学んだ。また公選法の改正で選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことに伴い、今年から新たに有権者となることへの責任と自覚を新たにした。

冒頭、あいさつした屋宮会長は「国民一人一人が選挙制度を正しく理解し、大切な自分の一票を進んで投票することが必要」などと語り、①贈らない②求めない③受け取らない―の“三ない運動”など呼び掛けた。

模擬投票は、立候補者役の生徒3人が「新体操部設立」「新聞部設立」「世界自然遺産登録も見据えた生徒による観光ガイド」などの公約発表後、クラス代表の24人が意中の候補者へ票を投じた。他の生徒らもその様子を見守った。

講座終了後、機械電気科3年の坂元遊海=ゆみ=さん(19)は「まだ選挙は数年先のことと油断していたが、政治にかかわる権利を得たので、それを無駄にしないようしっかりと選挙に参加したい」と話していた。

講座の様子を見守った名島義文・市選挙管理委員長は「若い高校生のみなさんは考え方が大変柔らかく、素直な気持ちで講座を受けてくれたと思う。投票を棄権することなく、ぜひ選挙に参加してほしい」と期待した。

選挙講座は、今夏の参院選から18歳、19歳が新たな有権者となることを念頭に、市内の高校生に選挙や政治への関心を高めてもらおうと同市明推協が実施。今月21日は同校の定時制、同27日は大島高校でも実施される。