11月中旬にも再稼働か

11月中旬にも再稼働か

台風被害を受け、非稼働中の喜界町クリーンセンター

ごみ島外運び出し回避へ
喜界町クリーンセンター

 台風24号の影響でごみの受け入れができなくなっていた喜界町湾の町営クリーンセンターが、早ければ11月中旬にも再稼働する見通しだ。調査で台風による強風でセンター建物の外壁が壊れ、内部に吹き込んだ雨でごみクレーンの故障が判明。10月初めから受入れをストップしていたが、同町住民課によると今月末にクレーンのモーター交換を実施。同課担当者は「試運転を経て、早期稼働を目指したい」と話し、操業準備を進めている。

 台風通過後、被害調査で同課はクリーンセンター施設の外壁破損や集中管理室の天井落下などを確認。委託業者とともにメンテナンスを含め施設全体を点検したところ、外壁や室内損壊があったものの焼却施設や集中制御室の被害はなく、再稼働に向けてクレーンの修理を急ぐ。また破損した外壁や雨漏りなど建物の応急措置も同時進行で行うという。

 同センターは喜界島島内からごみを受け入れており、稼働停止した以降、センターから約500㍍離れた粗大ごみ置き場を仮の集積ヤードとして一般ごみの受け入れを行っている。台風接近で発生した災害ごみもあり、10月27日現在、町側は一般ごみ約170~180㌧、その他(災害ごみ)約800㌧が持ち込まれたと試算する。

 一方で、今後もごみは1日当たり7~8㌧程度持ち込まれることから、カラスや臭気対策を重視。同課は山積したごみをフレコンバックなど大型土のう袋への移し替えを計画しているほか、住民には家庭ごみの軽量化、事業所に対しダンボールの持ち込みを変更するなど協力を呼びかけていく意向だ。

 センター非稼働の長期化によるごみの島外運び出しが一時取りざたされたが、同課は「しない方向で検討中」と強調した上で、「再稼働見通しや進ちょくについては住民周知を図りたい」とした。