自給粗飼料コン研修会

第4回自給粗飼料コンクールで、出品された作品を審査する関係者ら(JAあまみ徳之島中央家畜市場)

「昨年より品質向上」
第1席は林さん(天城町)
徳之島地区

 【徳之島】生産牛の品質向上、コスト削減などを目指す徳之島地区の「第4回自給粗飼料コンクール及び生産向上研修会」が27日、JAあまみ徳之島中央家畜市場であった。「トウモロコシサイレージ」部門に3町の肉用牛生産農家や法人から9点のサンプル出品があり、審査の結果、第1席は林栄作さん(天城町)が射止めた。

 徳之島地域総合営農推進本部畜産部会、大島支庁徳之島事務所農業普及課が主催。生産者の経営安定に自給粗飼料の増産と品質向上が必要なこともあり開催されている。

 同日午後からの研修会内容などを考慮し、今回は「トウモロコシサイレージ」部門のみが対象で、関係機関、団体の専門家ら10人が、PH・穀穂混入・実の成熟・色沢・香味・触感―などを審査(官能検査)した。

 審査を務めた、県大島支庁農政普及課糖業畜産係の町田豊審査委員長は「昨年に比べ品質が上がっていた。栽培から収穫、調製、貯蔵などの技術が向上したことが要因だろう。切断面のシャープ差が発酵に影響するという意見もあり、そのあたりにも留意すれば、より品質が向上するだろう」などと講評した。

 午後からの生産向上研修会では、▽畜産情勢について▽ローズグラスに発生した病気について▽今後の春夏作飼料作物生産について―をテーマに3氏が講話した。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽「トウモロコシサイレージ」の部①林栄作(天城町)②牧本和英(伊仙町)③亘敏美(徳之島町)