村長選新人同士一騎打ち

一騎打ちとなった宇検村長選の必勝を期して気勢を上げる両陣営(写真上から肥後氏、元山氏=届け出順)

村議補欠選は無投票当選
宇検村同時選

 任期満了に伴う宇検村長選と、欠員が生じたことによる村議補欠選の同時選挙は15日告示された。村長選にはいずれも新人で元村議の肥後充浩氏(63)と元山公知氏(48)=いずれも無所属、届け出順=が立候補。村議補欠選には新人1人と元職1人の計2人が立候補した。村長選両陣営の出陣式は村議候補らも加わり第一声を放ち、5日間の選挙戦の火ぶたが落とされた。「変化」か「継承」か、20日に村民の審判が下される。

 肥後氏は昨年9月25日に記者会見して立候補を表明し、1期目半ばで村議を辞職。元田村政の8年間を評価しつつ、「迅速な施策立案と果敢な行動力が問われており、村政に変化の波を起こすために自ら動きたい。村民ファースト」などとアピール。政策面で若者の定住促進対策や世界自然遺産登録を生かす観光ルート整備、子育て支援の推進―などを訴えている。

 元山氏も昨年9月25日に会見を開き立候補を表明。4期目半ばで村議を辞職。元田村政の文化事業での功績を評価し、「『心の和の政治』を継承し幅を広げスピードアップしてやっていく。宇検村のさらなる発展を目指したい」と強調。村独自の輸送コスト支援事業や世界自然遺産登録を見据え、うけん市場などの体制を強化し外貨獲得、交通弱者対策―などを訴えている。

 両氏とも湯湾集落に、それぞれの選挙事務所を設置。両陣営には村議3人ずつが分かれ支持し選挙戦本番に突入した。

 村議補欠選には欠員2に対し、田検集落の新人・海原隆家氏(62)と元職・佐々木一宇氏(74)が立候補=届け出順=。両候補はそれぞれ村長選立候補者の出陣式に参列してあいさつ。支持する村長選立候補者と村内一円を遊説。夕方5時までに村選管に補欠選の他の立候補届け出がなかったため、両候補の無投票当選が決まった。

 期日前投票は、16日から19日までの午前8時半から午後8時まで村役場会議室で。20日午前7時から午後6時まで村内4カ所で投票。午後8時から村元気の出る館で即日開票。大勢が判明するのは、午後9時ごろとみられる。

 14日現在の選挙人名簿登録者数は1515人(男731人、女784人)。