特別企画展終了まで2週間

特別企画展終了まで2週間

開催期間が残りわずかとなった特別企画「西郷隆盛と菊次郎展~敬天愛人に繋がる親子の絆」会場内のパネル(資料写真)

「西郷隆盛と菊次郎展」 2月3日閉幕
龍郷町文化財展示室

 昨年4月20日に開幕した龍郷町文化財展示室特別企画「西郷隆盛と菊次郎展~敬天愛人に繋がる親子の絆」(町教育委員会主催)は、2月3日に閉幕する。隆盛、愛加那(龍愛子)、菊次郎、菊草(大山菊子)の歩みを紹介したパネル、特別企画展に合わせて県内外から借り受けた写真、資料、愛用品などのほか、寄贈を受けた貴重な資料を展示している。初公開資料もある。借り受けたゆかりの品や資料は終了後に返却される。特別企画展終了まで残り2週間となり、貴重な品や資料等を鑑賞できる期間はわずかだ。開館時間は午前9時~午後5時。観覧無料。

 展示品は、西郷家の子孫、西郷南洲顕彰館(鹿児島市)、拓殖大学、琵琶瑚疏水記念館(京都市)などが貸し出しに協力、個人所蔵品の町への寄贈もあった。

 昨年4~12月までの9カ月合計の来場客数は、1万5403人に達し、前年度9カ月合計と比較すると、1万2187人増え、前年度9カ月合計比4・79倍を記録した。

 NHK大河ドラマ「西郷どん」奄美編放送が昨年5月から始まり、テレビ各社や各種広報誌でも奄美が取り上げられた。「西郷どん」の奄美ロケが沖永良部と奄美大島で行われ、唄者の里アンナさんら奄美在住者もドラマに多数出演した。昨年5月に奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれた「奄美パブリックビューイング」など関連イベントも開催された。また、奄美でも「明治維新150周年かごしま文化力向上提案事業」(県助成事業)の助成を受けたイベントも開かれた。これらの効果が来場客数増の背景にあるものとみられる。

 島内外の来場客が記したアンケートやノートには、特別企画展を評価する声が数多く書かれている。