奄美市名瀬町内会・自治会連合会研修会

名瀬地区の自治会長らが参加、自治会の活動などについて情報交換した研修会

「つなぐ活動で地域支えて」

 奄美市名瀬町内会・自治会連合会の研修会が25日夕、奄美市の奄美観光ホテルであり、同市名瀬地区の町内会長や自治会長ら約100人が参加、各地域の自治会活動の紹介などを通し、行政と地域をつなぐ重要な役目を担っている自治会の役割などについて、認識を新たにした。

 研修会では自治会活動などにも取り組んでいる市高齢者福祉課の渡嘉敷誠係長が「老若男女みんなが参加できる地域づくりについて~地域支え合い協議体の活動から~」と題し講演。人口減少などにより地域コミュニティーが薄れつつあるなか、県の子育て世帯の貧困率が全国的にも高いことや一人暮らしの高齢者の孤独死が大きな社会問題となっていることなどを指摘。「子どもから高齢者まで一緒に安心して生活できる環境をつくるためにも、自治会の役割が重要になっている。地域を支え合う活動によって、子どもや高齢者などの社会的弱者を支え合う仕組みが求められている」などと述べた。

 地域支え合い協議体の活動では、住用地区の有償ボランティア活動や上方地区の見守り活動などを紹介。「地域それぞれの課題もあるが、まずはみんなでひざを突き合わせ、語り合うことで、いい知恵も出てくる。行政と地域をつなぐ大切な役割を担っていることを誇りに活動を続けてほしい」などと呼び掛けた。