手作りマスクを高齢者へ

布マスクを手作りして高齢者に配布を始めた亀津北区女性連メンバーたち=26日、徳之島町

コロナ対策「いつまでも元気で」
亀津北区女性連

【徳之島】「お年寄りの感染を予防、いつまでもお元気で…」。徳之島町亀津北区の女性連(大河平美枝子会長)は、新型コロナウイルス対策で続くマスク不足、特に高齢者たちへの影響を憂慮。21日から布マスクの手作りを公民館で始め、介護予防サロン利用者などに配って喜ばれている。

新たな自主ボランティア活動の一つに加えたのは、大河平会長(66)ら北区女性連メンバー有志ら10数人。「マスクは品薄が続き、お年寄りたちは、買いにもいけない状況」を憂慮。ミシンほか布やガーゼ、ゴムなど材料も全て各家庭から手分けして持参。午後1時―同5時ごろまで連日、分担作業を続けている。

裏・表地のサイズを変えた立体裁断や縫い合わせは、想像以上に手間と時間が必要だった。26日までに作成したマスク数は約65枚。チェック柄などデザイン性も重視し、真心を込めて仕上げたマスクは1枚ずつビニール袋でパック。健康長寿を願って折り鶴も添えた。

北区公民館でのサロン活動は新型コロナ対策で休止中だが、同利用の高齢者たちを対象に個別に配布中だ。集落内の一般希望者には応じることも検討。大河平会長は「お年寄りの皆様たちからは、いろんなことをご指導いただいており、いつまでも元気でいて欲しい」とにっこり。

会場の貸与など側面支援の幸多勝弘区長(68)は「新型コロナ問題は災害発生と同じ。マスクが手に入らない高齢者はいわば〝災害弱者〟の救済にも」と、自発的活動に目を細めた。