群島小中、6日再開

新型コロナで新学期 県内感染で「見直しも視野」に
伊仙町は検討中

 新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた一斉休校で文部科学省の学校再開に向けた指針を受け、奄美群島内ほとんどの公立小中学校は、当初の予定通りの4月6日から新学期をスタートさせる見通しとなった。各小中、規模縮小や時間短縮など対策を講じた上で同日に入学式と始業式を実施。ただ、26日に県内感染者が発生したことを受けて担当者からは「(県などから)通知があれば見直しも視野に検討していく」と慎重な姿勢も示している。

 群島内ほとんどの公立小中学校は6日に学校を再開する予定。ただ伊仙町では、県内感染者の発生を受けて「一旦見直したい」として検討中とした。

 入学式・始業式については、全校児童生徒が集まり密集する形などを避け、校内放送などで注意を促す。授業などの校内活動中には換気を徹底し、できる限りマスクを着用するなど予防対策を取る。

 給食は、授業に合わせて6日から順次開始。修学旅行については、天城町で延期が決まる(日程は未定)など、各校調整に入っている。

 部活動については、1~2時間など時間制限を設け、大和村、瀬戸内町、徳之島町、知名町が春休みからの再開を継続。その他は6日以降に再開見通しで、与論町は春休み明けに調整。再開中の喜界町は、県内感染を受けて一旦自粛とし再度検討する。

 児童生徒が感染した場合はその都度協議し、感染者の出席停止や一斉休校など措置を考える。教職員が感染した場合は、勤務する学校を休校させるなど対応するとしている。

 各校一応に日程は示しているが、県内の感染者発生を受け混乱や困惑も目立つ。ある担当者は「今後は臨機応変に対応することになると思うが、見通しが立たないのが本音。(文科省などの)ガイドラインに従って感染防止を図りながら再開に向けた準備を進めていきたい」とも話した。