児童が汐干し体験

岩場に海水を打ち付ける児童ら=7日、和泊町西原字=

先人の苦労知る
和泊町国頭小

 【沖永良部】和泊町立国頭小学校の汐干し学習が7日、同町西原字の海岸であった。6年生8人が参加し、海水を何度も岩場に打ち付けて塩分濃度を高める伝統的な塩作りに挑戦した。

 同小では、先人の苦労を知るために1982年から汐干し学習を行っている。講師は、同町国頭在住の先田光演さん(77)ら地域住民が務めた。

 子ども達は、海水がたまる波打ち際のくぼ地(フンムイ)に集まり、その岩肌に海水を打ち付ける作業(ウシュケー)を、休憩を取りながら繰り返した。

 同小6年の坪山歩佳さん(11)は「(作業後の)海水をなめてみたら、とてもしょっぱかった」。今井響さん(12)は「腰や腕が痛い。生活のためにこの作業をしていた昔の人はすごい」と話した。

 濃度を高めた海水はペットボトルに入れて持ち帰り、後日、海水を煮て塩を作る「汐炊き学習」で使用する。