島のゴミ、どう減らす?

参加者らが集めたゴミ=和泊町長浜海岸=

中学校・高校リーダー研修会
鹿大生らとフィールドワーク&意見交換

 【沖永良部】中学校・高校リーダー研修会が19日、沖永良部高校であった。地元の中高生と鹿児島大学の学生ら約60人が参加。島のゴミ問題をテーマにフィールドワークと意見交換を行った。

 次世代のリーダー育成を目的に2018年にスタート。今年で3回目。島内4中学校から32人、沖高生10人、鹿大生10人が参加した。

 フィールドワークでは、和泊町の長浜海岸で1時間ほどゴミ拾いをした後、集めたゴミの一部をクリーンセンターに持ち込み、島内から出たゴミの処理方法を見学。このほか、サトウキビのしぼりかす(バガス)を使ったキクラゲの栽培工場を見て回った。

 午後からはグループワークを行い、漂着ゴミや家庭ゴミを減らす方法を話し合った。

 参加した鹿児島大学法文学部法経社会学科の湯谷波希さん(21)は「きれいな島のイメージだったが、海岸や道路には多くのゴミがあった。住民の意識を変えることでゴミを減らすことにつなげたい」と話した。

 田皆中3年の春日葵紫さん(14)は「大学生と話す中で、新たに気付いたことが多かった。自分なりにゴミを減らす工夫をしていきたい」。沖高1年の芋高みつ美さん(15)は「島には大学生がいないので、いい体験になった。島の観光を盛り上げるためにはゴミを無くしていくしかない」と語った。