10万人当たり100歳以上者人口 大島地区は県内最高

新85人、宇検村のみゼロ 県内調査
食事面自立は5割超える

 県高齢者生き生き推進課は14日、県内で満100歳以上の高齢者数(9月1日現在)を発表した。県全体の100歳以上は男性194人、女性1550人で、前年度比116人増の1744人となり、過去最高を更新した。大島地区は男性14人、女性161人の計175人で、同17人増となった。10万人当たり100歳以上者人口は引き続き大島地区が県内最高となっている。県内最高齢はさつま町の櫛山シミさん=111歳=、男性の最高齢は南九州市の新屋哲雄さん=109歳=。

 100歳以上高齢者は9月1日の調査時点で、同15日現在100歳以上(1920年9月15日までに生まれた人)となる人数。今年度中に100歳を迎える(迎えた)高齢者数は、1920年4月1日から21年3月31日までに生まれた人を対象としている。県内の100歳以上高齢者数は2012年以降、過去最多を更新し続けている。

 人口10万人当たりの100歳以上高齢者の人口は県全体で108・86人と、7・99人上回った。前年度の同数値は全国3位だったが、今年度は現時点で未公表。大島地区は166・56人で前年度より17・21人増となった。地区別で県内最高だが、大島地区に次ぐのは薩摩地区(151・33人)となっている。

 大島地区の市町村別100歳以上高齢者数をみると、奄美市が59人で最多。以下、瀬戸内町16人、徳之島町・天城町・与論町が15人など。

 今年度中に100歳に達する人は、県全体で904人(男性106人、女性798人)となり、前年度比95人増加。大島地区では男性8人、女性77人の計85人で、前年度比16人増加した。宇検村のみが新100歳ゼロだった。

 同課の調査によると、今年度中に100歳を迎える人のうち、378人が自宅で生活。喫煙者は1人、晩酌をする人は30人だった。健康状態で108人は移動の面で自立した生活を送っており、469人は食事の面で自立した生活を送っている。回答者(863人)のうち食事面で自立者の割合は54・35%と5割を超えている。長寿の秘訣では、「物事を前向きに考える、くよくよしない」「人とよく話す」「新聞を読む」「読書をする」「「よく食べる、何でも食べる」「好き嫌いがない」などを挙げた。