喜元(奄美市出身)、モンテネグロへ移籍

モンテネグロの女子プロサッカーリーグ所属のFK・BREZNICAに移籍した喜元はずき(中央)=提供写真

FK・BREZNICAチームと(手前右から3人目が喜元)=提供写真

現地初の日本人プロ選手誕生 「どこでも活躍できる選手に」
女子プロサッカーリーグFK・BREZNICA

 奄美市出身でNGUラブリッジ名古屋所属のFW・喜元はずき(22)が4日、モンテネグロ=ヨーロッパ・バルカン半島=の女子プロサッカーリーグ所属のFK・BREZNICAに移籍したと発表した。モンテネグロ初の日本人プロ選手で、背番号は8。喜元は父・健一郎さんを通じて「日本では埋もれるような選手だが、海外でプレーすることで自分のストロングポイントを伸ばし、どこに行っても活躍できる選手になりたい」と初の海外挑戦に覚悟をにじませた。

 奄美市出身の喜元は、スピードを武器にロングシュートが得意なFW選手。幼稚園のころから4つ上の兄に憧れサッカーをはじめ、朝日小・中学校時代には男子に交じってFC朝日に所属。鳳凰学園、九州総合スポーツカレッジを経て昨年、NGUラブリッジ名古屋に入団した。

 挑戦のきっかけは、モンテネグロに滞在経験のある兄の知人でもある現地コーディネーターが「日本人選手を」と打診。幼いころからの夢でもあった喜元は、周りの後押しもあり移籍を決めた。父・健一郎さんは「海外志向はあったが、兄がいたから決断した面も大きいと思う。中途半端にはならず〝やり切った〟と思えるよう頑張ってほしい」とエールを送った。

 喜元は同国の印象について「日本のパスサッカーと違いとにかくフィジカル(肉体的)。ボールを蹴って走って決める。結果が第一」。すでに現地入りは済ませており「周りの人たちがフレンドリーで日本人をすごく受け入れてくれている」と好印象だ。

 「まずは結果を残すこと」と喜元。今後は「奄美でサッカーをする子どもたちに夢を与えられるような選手になり、夢を思い続けることの大切さを伝えたい。これからも応援よろしくお願いします」と決意を語った。