働く女性へアドバイス

熱いトークを展開する江浪さん

笑顔の出席者。左から浦さん、秋田さん、江浪さん、桑原さん

奄美出身の江浪さん トークセッションに登壇

 【東京】奄美出身の江浪まつみさんが、このほど「日経WOMANEXPO2020トークセッション」(主催・日本経済新聞、日経BP)に登壇、「ウイズコロナ時代、私たちのこれからの働き方」をテーマに出席者らと活発なトークを展開した。働く女性へのアドバイスや、島の子どもたちへの期待も語っていた。

 イベントは、第一線の女性がメッセージを発信することで、企業ブランド向上、女性キャリア層の採用促進を目的にしたもの。トランスコスモス社ITOサービス本部で活躍している、奄美(大和村)出身の江浪さんは「母親が35年前に織った」大島紬で艶やかに登場。浦亜弓さんを司会に、ほかアドビ社の秋田夏実さん、アビームコンサルティング社の桑原ひとみさんが出席。東京ミッドタウンを舞台にオンラインで配信された。

 企業のIT部門を相手にアウトソーシングの副本部長として奮闘している江浪さんは、「より成果物の精度が求められるようになった。5割が在宅可能」とコロナ禍での状況を説明した。また、「在宅によって出産、育児、介護と仕事の両立がやりやすくなったのではないか」。自らがイベントの直前まで奄美大島の実家で父母の介護をしながら「週3日在宅、2日出社」を続けていたという。

 さらに「集中すべき時にやれる『タイムマネージメント』ができるのもウイズコロナの時代ならでは。生涯現役、人材育成が目標」と語っていた。

 ほか「ピンチをどう乗り越えたのか」「オン・オフの切り替え」などに意見が交わされた。トランスコスモス社は、企業向けのコールセンターサービスやデータ分析などのサービスを展開する企業。全国に67拠点、海外にも101拠点を持っている。

 イベント終了後、江浪さんは「島だからこその手厚いサポートがあり、介護と仕事が両立できました。大和村の関係者には感謝しております。島の子どもたちには、希望を持っていろんな事柄にチャレンジしてもらいたいですね」。安ど感と、奄美への思いで目を輝かせていた。