伊仙町1人、徳之島町2人感染

徳之島クラスター関連計58人に
新型コロナ

 県は10日、新たに30人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち1人は伊仙町の40代女性で、2人は徳之島町の10歳未満男性と60代男性。3人はいずれも徳之島のクラスター(感染者集団)関連の感染者で、喜界町を含む4町の感染者数は58人となった。3人は自宅待機中で搬送医療機関を調整している。

 県によると、伊仙町の40代女性は6日に37・7度の発熱や咳、鼻水の症状が出たため、9日に医療機関を受診し、PCR検査を実施したところ陽性と判明。現在、熱はないが、咳や鼻水、味覚障害の症状が続いているという。

 徳之島町の10歳未満男性は、9日に感染が判明した親族と接触があったことから同日PCR検査を実施し陽性が判明。男性に症状はなく、その他の濃厚接触者の確認はない。

 徳之島町の60代男性は島内でクラスターが発生したことから自主的にPCR検査を受け陽性と判明。感染者との接触や感染経路については調査を進めている。

 県は感染者らの行動歴や濃厚接触者の有無について調べており、新たに感染が確認された3人の親族9人についてはこの日にPCR検査を実施。その他の親族や職場関係者の濃厚接触者13人については11日にPCR検査を実施する予定。

 県内ではこのほか、鹿児島市で13人の感染が確認され、県内12例目のクラスターと認定。出水市で12人、さつま町で1人。11例目クラスター関連で熊本県で1人と計30人の感染が確認された。

 県内の累計患者数は771人で、10日現在53人が入院しており、うち1人が重症、5人が中等症。宿泊施設の入所者は31人で、34人が自宅待機している。退院・退所は623人で、うち死亡は13人となっている。