高齢者のワクチン接種にむけ準備に追われる奄美市の新型コロナワクチン接種推進室の職員ら
奄美市は、65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を、５月３日からスタートすることを明らかにした。今月12日から対象者（１９５７年４月１日以前に産まれた人）約１万３千人に接種券の発送も開始する。集団接種会場となる同市名瀬の奄美文化センターに19日、「奄美ワクチンセンター」を開設、電話やＷＥＢなどによる予約も同日から受け付ける。
市ワクチン接種推進室によると、高齢者を対象にした接種は、５月３日～同23日までを１回目、同24日～６月13日に2回目を行う予定。
ワクチンセンターでの集団接種は同市と龍郷町の高齢者が対象で、接種期間は１回目が５月３日～同１６日で、２回目が同24日～６月６日。午前９時～午後４時半まで実施し、１日で計２４０人の接種を予定している。５月17日～同23日と、６月７日～同13日については、笠利（太陽が丘総合体育館）、龍郷町（りゅうがく館）、住用（奄美体験交流館）での巡回接種となる。
市は近く、ワクチン接種の期間や予約方法、副反応などに関する情報をまとめた案内（Ａ４版８ページ）を全世帯に配布することにしており、市ワクチン接種推進室は「接種券と一緒に大切に保管し、予約などの際に活用してほしい」としている。
接種券は12日以降、順次届く予定で、予診票なども同封される。接種券には10桁の接種券番号が記載されており、予約の際には生年月日などとともに申告する必要がある。
１回目の接種の予約は、19日から電話かＷＥＢ、ＬＩＮＥで受付けを開始する。２回目の予約については、１回目を受けた人を対象に、接種会場で受け付ける。市は専用のコールセンターを開設、予約などに関する相談も受け付けている。
19日に開設するワクチンセンターでは、同日～25日までの１週間、同市と龍郷町、宇検村の開業医や歯科医、薬剤師、救急救命士、保健所職員ら約９００人の医療従事者らを対象にしたワクチン接種も実施する予定で、同推進室は「様々な状況をシミュレーションしながら、問題点を一つ一つ洗い出し、万全の対応を目指したい」としている。
また、一般市民を対象とした集団接種時期については、５月中旬以降に接種券を発送、６月中旬以降の接種開始を見込んでおり、同推進室は「全市民を対象とした２回の接種を終えるには年内いっぱいはかかりそう」との見通しを示した。
ワクチン接種に関する問い合わせは同推進室（電話０９９７―69―３７４７）、接種予約に関する問い合わせは専用コールセンター（電話０９９７―52―１４７９、祝日除く月～金曜の午前８時半～午後６時まで）へ。