県は８日、県内で新型コロナウイルスの感染者が新たに１１人確認されたと発表した。うち、龍郷町で１人、奄美市で２人の計３人（全て３０代女性）の感染が確認された。龍郷町の新規感染者は、７日に感染が確認された（いずれも龍郷町）２人のうち、３０代女性の知人。奄美市の感染者の１人は、同じく７日に感染が確認された２０代女性の知人で、もう１人の感染経路は分かっていない。３人は現在、島内の医療機関に入院している。
県発表によると、新たに感染が確認された龍郷町の１人に症状はなく、７日感染が確認された同町の３０代女性の濃厚接触者だったことから、７日にＰＣＲ検査を実施、感染が確認された。濃厚接触者となった親族１人は陰性を確認。ほか、８日に職場関係１人と知人５人のＰＣＲ検査を実施し、診断待ちだ。
奄美市の新規感染者のうち１人は、５日に鼻汁の症状があり、その後、７日に感染が確認された龍郷町の２０代女性の濃厚接触者と判明。７日にＰＣＲ検査を実施し陽性が確認された。濃厚接触者の職場関係１２人のうち１人は、７日に感染が確認された２０代女性。ほか１１人と知人１人は、今後ＰＣＲ検査を実施する予定。
残る新規感染者１人（奄美市）は、５日に倦怠感や発熱、味覚障害などを発症。症状が悪化したことから、７日に医療機関を受診、ＰＣＲ検査を実施し陽性が判明した。現時点で感染者との接触は確認されていない。濃厚接触者の親族３人と、職場関係者３人は陰性が確認されている。
龍郷町の感染者は計４人、奄美市は計３０人となった。瀬戸内町の８人を含めた奄美大島の累計感染者数は計４２人となった。
県内ではこのほか、鹿児島市（６人）や霧島市、鹿屋市で新規感染を確認。鹿児島市では飲食店のクラスター（感染者集団）で２人が感染した。県内の累計感染者は１８９７人で死者は２８人。７日現在、３９人が入院しており、重症者はいない。宿泊施設の入所者は３７人で、自宅待機が１人となっている。