国文祭が開幕

八月踊りや六調で開会式に出演した10団体約300人

奄美の魅力発信
奄美市では開会式中継も

鹿児島県を舞台に155もの多彩なイベントが行われる「第30回国民文化祭・かごしま2015」が31日、開幕し、奄美でも各地でイベントが行われた。奄美市では市のオープニングイベントがあり、市主催事業の「奄美芸能と黒潮文化の祭典」が開幕。開会式のサテライト会場の一つ、奄美文化センター(同市名瀬)の一万人ひろばは、メーン会場の鹿児島アリーナ(鹿児島市)など他の2会場とライブ中継で結ばれ、10団体約300人が八月踊りや六調で奄美の魅力を発信した。国文祭は来月15日までで、奄美では市町村主催の特色あるイベントが行われる。

奄美市のオープニングイベントは同センターであり、セレモニーでは市少年少女合唱団と奄美オーケストラが共演。朝山毅市長があいさつし、国文祭について「離島でも本格的に開催されるのは今回初めてで、奄美に住む者にとっても先人から連綿と受け継がれてきた独自の文化を全国に広く発信する絶好の機会を迎えることができた」と述べた。

「奄美芸能~」の開催にあたり実施した写真コンテストの表彰式が行われ、青柳正規文化庁長官と伊藤祐一郎県知事のあいさつが代読された。その後は同コンテスト審査員の写真家・探検家の石川直樹さんが「地球を旅する」をテーマに講演。この日は「奄美芸能~」の展示部門が同センターで始まり、同コンテストの入賞・入選作品70点や、16団体、市内小中学校から寄せられた創作作品が並び、来場者が鑑賞した。

同ひろばには大型モニターが設置され、メーン会場の開会式の様子が映し出された。八月踊りや六調を踊ったのは奄美大島内各地の集落などで、団体ごとに輪になって踊る様子などが中継された。大島高校新体操部や奄美出身の歌手・城南海さん、同高校2年の楠田莉子さんなどが出演したメーン会場のオープニングステージも映像で流れていたほか、同ひろばからは、レポーターを務めた奄美高校2年2人と、他会場出演者と共に開会宣言を行った童子八月踊り研究会(瀬戸内町)の様子も中継された。