オープニングを飾った奄美六調太鼓
島唄は「奄美の宝」
国文祭
第30回「国民文化祭かごしま2015」の奄美市主催事業「民謡・民舞“日本一”フェスティバルinあまみ」が1日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。「奄美に響くふるさとの唄と踊り」をテーマに、全国から“日本一”に輝いた民謡や民舞が集結。島内外から多くのファンが集まり、日本の伝統的な唄や踊りを楽しんだ。
人々の生活の中に息づいている島唄は「奄美の宝」であり、全国規模の民謡大会で日本一を5人も輩出している。今回のフェスティバルでは全国の民謡の唄い手と共演し、民謡の魅力を全国に発信することが目的。全国各地の民舞や伝統芸能との文化交流も図るとしている。
朝山毅奄美市長は「今回は25団体311人が出演する。地域を代表する郷土芸能が一堂に会す貴重な機会。時間の許す限り堪能してほしい」とあいさつ。ステージは琉球、津軽、奄美の三つの地域を代表する奏者による三味線演奏で幕開け。奄美六調太鼓のメンバーも力強い太鼓演奏でオープニングに花を添えた。
ステージは3部構成となっており、北海道から沖縄まで、各地の代表者が出演。途中のアトラクションでは奄美高校郷土芸能部によるステージや、特別ゲストとして歌手の元ちとせさん、中孝介さんも出演し、会場を盛り上げた。
会場には島内外から多くの民謡ファンが来場。午後3時半の開場にもかかわらず、正午過ぎから並ぶ人の姿もあり、会場では急きょ整理券の配布も。ステージが始まると力強い民謡の響きや独特の民舞、伝統芸能が来場者を魅了。各出演者のステージが終わるごとに大きな拍手やハト(指笛)が鳴り響いた。