関東名瀬町会総会・懇親会

新会長に選出した仲濱さん(左から5番目)を筆頭に、新役員を紹介する久保会長(左から2番目)

結束新たに幅広い世代集う
新会長に中濱寛さん

【東京】関東名瀬町会(久保倫子会長)は3日、四ツ谷・主婦会館プラザエフ(千代田区六番町15)で第11回総会・懇親会を開催した。任期満了による役員改選が行われ、新会長には幹事長の中濱寛さん(50)を選出。若い世代を核に、会の一層の発展を誓った。

懐かしい旧名瀬町の写真が飾られた会場には名瀬、奄美、伊津部各小学校区のテーブルが並び、約140人もの出身者が集結。旧友との再会に笑顔の輪を広げた。

総会では久保会長から役員改選が行われたことが伝えられ、新たな役員を紹介。新会長に選出された中濱幹事長は、一時休会し13年に再立上げの際に2度目の会長を承諾してもらった久保会長に謝意を示し、決意表明。「若い世代を核に、今後の郷友会の発展を展望したい。それには斬新な会の運営を求められるかもしれないが、郷土奄美への寄与を忘れず今後の名瀬町会の継続・発展に向けて尽力したい」と述べ、来場者へ会の将来を見守ってほしいと呼びかけた。

また来賓を代表して、東京名瀬会の徳岡辰寛会長、奄美市東京事務所の松原昇司所長が祝辞を述べたほか、朝山毅奄美市長からの祝電を披露。会員の「南いっしん」こと南進さんによる防災講談では、1854年に起きた安政南海地震の際の出来事をもとに、津波への警戒と早期避難の重要性などについて説いた物語「稲むらの火」を迫力ある語りで演じ、拍手喝采を浴びていた。

奄美に住む会員の母親が手作りしたという黒糖の餅菓子「舟焼」やパパイヤ漬、がじゃまめ、油味噌など懐かしい味と黒糖焼酎なども振舞われた懇親会は、会員の勇千尋さんとゲストのシンガーソングライター・我那覇美奈さんの司会で華やかにスタート。牧岡奈美さんが島唄で舞台に上がると、スペシャルゲストとして中孝介さんも登場。盛り上がる会場は、ワイド節などでさらに盛り上がり、来場者も踊りで参加するなど賑々しい幕開けに。我那覇さんのポップス、福田安弘さんのアコーディオン演奏で歌う懐メロ、黒糖焼酎などの賞品もかかった島に関するクイズなど、心弾む演出が目白押しで、会場は来場者の笑顔であふれた。

また、会場入り口には、今年から足立区西新井に奄美物産店「フリームーン」を開いている名瀬出身の池畑郁人さんが、黒糖焼酎やあおさ、島味噌、黒糖などの物産品を販売。東京では手に入らない島の味を買い求める人で賑わった。

懇親会は、八月踊り、六調で最高潮に。若い世代も巻き込んで共に楽しんだひと時は、新たな門出となった同会の絆を一層深めていた。