花苗販売などが人気を集めた徳之島高総合学科の第3回「伊仙農場祭」=6日、旧徳之島農高(伊仙町)
野菜や草花苗が人気
【徳之島】徳之島高校(白石秀逸校長)総合学科・生物生産系列の3年生(12人)と2年生(10人)を中心とした第3回「伊仙農場祭」が6日、伊仙町の旧徳之島農高敷地であった。実習で生産した豚味噌やバンジロウ茶など加工品、野菜や草花苗の直売会などで地域住民と交流した。
現徳之島高は2006年4月に旧徳之島高(徳之島町)と旧徳之島農高(伊仙町)の統合再編で新設。旧農高のガラスハウスや食品加工施設などの一部は総合学科実習のための「伊仙農場」として活用。「農場祭」は総合学校生物の特色や同農場の存在のPR、地域住民との交流も兼ねて取り組んでいる。
お目当ての農産品購入の整理券を手にした住民ら約250人でにぎわう中、午前9時すぎから開会式。近くの幸徳保育園のちびっ子40人も参加してマーチングドリル演奏のアトラクションで盛り上げた。販売会では旧徳之島農高の伝統を受け継いだ「豚味噌」など加工品をはじめ、生徒たちがこの日のために丹精を込めて育てたキャベツや白菜など野菜苗、マリーゴールドやパンジー、ナデシコといった花苗のコーナーが人気を集めた。
「地域連携」取り組みとして会場ではほか、伊仙町直売所・百菜やAコープ伊仙店の青果物直売ブース、JAあまみ徳之島事業本部女性部の食物バザー、農機販売店の展示コーナーなどの協力もあった。
買い物客たちが長蛇の列をつくった花苗コーナー担当の生物生産系列3年生の政賢汰さん(17)は「水や施肥など生育管理は大変だったが、地域の皆さんに喜んでいただいてうれしい」と話した。