九州放送コン、テレビ部門に15年ぶり出場

九州高校放送コンテストのテレビ番組部門に出場する大島高校放送部の1年4人(後列右から折田君、里君、前列右から竹山さん、徳田さん)

大高放送部、1年生4人
応援団の伝統取り上げる

大島高校(奄美市名瀬、744人)の放送部が、先月末に鹿児島市で開かれた「県高校総合文化祭放送コンテスト」のテレビ番組部門で優良賞に輝き、「九州高校放送コンテスト」の同部門に2000年以来、15年ぶりに出場することになった。同部は1年生4人だけだが、同校体育祭の応援団の伝統を取り上げた映像作品で見事受賞。部員は「応援団が地域や人と深い関わりがあることを伝えたい」と意気込んでいる。

今回の県コンテストは第26回大会で、第37回九州高校放送コンテストの県予選も兼ねて行われ、同部門には14校がエントリー、同校は優良賞2校のうちの1校に選ばれた。本大会には同部門からは5校が出場する。部員4人は部長の徳田樹央さんと、折田直輔君、里智貴君、竹山あかりさん。

作品のタイトルは「燃えろ!!大高応援団」。同校の体育祭は地域でチーム分けされるが、そのうちの一つの応援団を体育祭前の7月から取材。応援団を支える地域の人や卒業生へのインタビュー映像、体育祭本番の映像などをまとめ、ナレーションを付けるなどして7分40秒の作品を作った。

「最初は密着インタビューで構成しようとしていたが、伝統のすごさを感じたのでそこに焦点を当てようという話になった」(徳田さん)という。部にビデオカメラがないため、部員のビデオカメラで撮影。玉龍高校(鹿児島市)の放送部を指導した経験がある徳之島高校の岩田和人教諭の協力も得ながら映像を作成した。折田君は動画編集の経験があったものの、ほかの3人は初めての映像作成だったという。竹下さんは受賞について「大島高校の応援団の歴史がよかったのだと思う」と話す。

現在はコンテストに向けて作品を再編集している。徳田さんは「学校は体育系の部活が注目されているので、九州大会で賞を取り、文化系の部活も注目してもらえるようになりたい。自分たちの満足する作品を作っていけたら」と意気込む。

顧問の内田まゆみ教諭は「1年生だけで初挑戦してやったことが評価してもらえ、よかったです」と感慨深げだった。同部は3年生が6月に引退した当初は部員が竹山さんだけだったという。

本大会は12月16、17、18日の3日間、長崎県佐世保市で開かれる。