初動対応の徹底確認

奄美大島で急増している病害虫ミカンコミバエ(農林水産省植物防疫所ホームページより)

県大島支庁
群島内離島対象に説明会

県大島支庁農政普及課は11日、同支庁で奄美大島以外の群島内各島の自治体とJAの担当者を対象に、奄美大島で急増している病害虫ミカンコミバエに関する説明会を開いた。門司植物防疫所の担当者も出席し、9日に奄美市内で開かれた農家等への説明会内容の報告と併せて、すでにミバエ飛来が島内全域で確認されている徳之島については、初動対応の徹底を申し合わせた。

会議は非公開。奄美大島でのミバエの急増を受けて、群島内の他自治体に対する正確な情報の提供や、今後の対応の確認などが目的。

▽トラップ設置数の増加等による発生予察の確認強化▽奄美大島からの移動規制植物等の持ち込み禁止の周知徹底▽ミバエの飛来が確認された場合に定着回避を図るための防除の初動対応―など確認したという。

特に11月以降、島内各地の誘殺トラップでミバエが確認されている徳之島については、初期段階の抑え込みに向けて、関係機関が連携し初動対応の徹底を図ることを申し合わせた。

出席者からは、情報提供の遅れが今回の事態を深刻化させた要因の一つと指摘があり、「早めの情報提供、情報共有」を求める意見などが寄せられたという。

すでに県大島支庁ではミカンコミバエ防除対策等のための現地対策本部(本部長・本重人支庁長)を設置、群島内各市町村と連携し対策を進めている。