天文館で郷土芸能発表大会

2年連続で伝承芸能部門の最優秀賞に輝いた奄美高郷土芸能部

創作エイサーを熱演する沖永良部高エイサー部

奄美高 2年連続最優秀賞「奄美の伝統、アピールできた」
沖永良部高は創作エイサー熱演

【鹿児島】第10回県高校文化連盟「郷土芸能部発表大会」が10日、鹿児島市の天文館ベルク広場であった。伝承芸能部門に奄美高郷土芸能部と沖永良部高エイサー部の2校、和太鼓部門に7校が出場。伝承芸能部門では奄美高が2年連続で最優秀賞に輝いた。

高校生の郷土芸能に関する活動を支援し、互いの交流を深め、郷土芸能の普及振興を図る目的で毎年開催されている。

奄美高郷土芸能部の12人は「奄美の音色(しまのおと)」と題し、三味線曲、八月踊り、六調を披露。島唄、踊り、和太鼓、三線など伝統的な奄美芸能の要素を13分間の演技に盛り込んだ。冒頭の三味線曲に採用した島唄は親への感謝を意味する唄で「今の自分たちの心境に一致する」(河俣泰華部長)と11月に入ってから演技に組み入れた。河俣部長は「緊張したけど、楽しく、明るく、奄美の伝統をアピールできた」と感想を話していた。

沖永良部高エイサー部は女子のみ15人で創作エイサーを熱演。BEGIN「オジー自慢のオリオンビール」、沖永良部民謡「えらぶ百合の花」、中孝介「花」の3曲を、三線、大太鼓、締め太鼓の三つを使って演奏した。女性らしいおもてなしの心や、笑顔で表現力豊かな演技を心掛けた。松野未来部長は「見ている人が幸せな気持ちになってもらえるような演技を心掛けた。楽しかった」と感極まっていた。

和太鼓部門は枕崎高の乙女太鼓同好会が最優秀賞だった。両部門の最優秀賞校は来年7月に広島で開催される全国高校総合文化祭に県代表で出場する。